前回のお話。
李粛 part1 董卓・呂布の配下 懇願・買収・圧力・脅迫・・・なんでもできるオールラウンダー!前回、呂布をたぶらかし、董卓におもねって生きてきたけど、肝心の両者が仲違いを始めたので、李粛も自分の進路を決める時が近づいてきました。
暴虐ぶりがマックス120%、ミスター200%以上になってきたので、王允も我慢がなりません。
王允は自分の幼女である貂蝉を使って、呂布と董卓の関係を潰し始めた…。
李粛を使って、董卓をおびき出そうとする呂布。
「むかし、貴公はそれがしを説いて丁建陽を殺し董卓のもとに投じさせたが(ねちっこいw)、いま、董卓は上は天子をなみし、下は万民を虐げて(中略)漢室中興のために働き、ともに忠臣となろうではないか。ご意見伺いたい!」
ご意見も何も・・・
これって一択じゃない^^;?
李粛は、
「それがしもかねたからあの逆賊を除こうと思いっていたのだが、心を同じくするもののないのを残念に思っていたところ。いま将軍がかくいわれるは、天の賜物、それがし二心なぞ持ちはせぬ!」
言い切った!(# ゚Д゚)
翌日・・・勅使となった李粛は数十騎を連れて董卓のもとへ。
「天子にはご不例このたびご快癒あらせられましたので、文武百官を未央殿に集めて、大師に御位を譲られんとの思し召し、それがし詔を受けて参ったものにございます」
「王允はどう考えておる」
「王司徒殿はすでに受禅台の建造をお命じになり、殿のおいでをお待ちにござります」
「わしは一匹の龍が(略)」
と、三国志にありがちな死亡フラグを一生懸命語る董卓。
が、途中で馬車の車輪が折れ、馬が手綱を切ったりと、テリーマンの靴紐が切れるくらい明らかな凶兆が起こってしまう。
しかし、我らが李粛閣下は、
「これ大師が漢の宝祚を受け、旧を棄てて新につき、まさに玉錬金案に乗られんことの兆しにございます!」
董卓悦ぶ。
さらに、突如狂風が吹き起こり、もうもうたる霧が天地を覆った。
「これ、吉兆は?」
とは、ならず・・・
「殿が御位に登らせたもう御時にてござれば、天、紅の日紫の霧をあらわし、ご威光をそなえたもうものにござります」
董卓喜ぶ。
子どもたちの歌う童謡が聞こえてきた。
『千里の草、何ぞ青々たる。十日の下(のち)、生くるを得ず』
哀調切々たるものであるにもかかわらず、
「これまた劉氏滅び、董氏の興るを歌ったものでございます」
全く良く回る舌だ!李粛!グッジョブ!
そして、止めは黒い道袍を着て、白い頭巾をかぶったおじいさん登場。その布には口が2つ書いてあった。(口2つで呂布の呂ということ)
「この道士は何者じゃ?」
さあ、どう答える!?李粛閣下!?
「狂人でござります♪」
もういちいちまともに理屈付けなくても、ここまでくりゃあ、適当に答えてもいいや的ないい加減な回答ですな。
王允らが、剣を持った儀仗兵を整列させていたので、訝しんだ董卓は、
「剣を持っているとは何事じゃ?」
李粛は何も答えず、とりあえず車を門の中に押し入れたw
あとは御存知の通り・・・董卓は呂布に殺されてしまいました。
董卓を殺ったからと言って、まだ終わらない。
大軍を擁している李カク、郭シ、張済、樊稠らが押し寄せてきた。
迎撃態勢をとる呂布!
「司徒どの、ご案じあるな!なんの奴らがごとき、物の数にもござらぬ!」
李粛を出張らせ、迎撃。
李粛は舌先三寸、あまり上手とは言えない世渡り術で生きてきましたが、今回は武力が問われるっ!
敵の先方は董卓の娘婿である牛輔!
大合戦の末、李粛が勝利!
牛輔ごときと大合戦・・・と聞くとどうやら「辛勝」っぽい気がしないでもないけど、とりあえず追っ払うことに成功。
しかし・・・これが彼の詰めの甘いところで、夜中に油断しちゃうんですな。
牛輔から夜襲を受けて敗北。
帰還した李粛。。。
彼の帰りを手ぐすね引いて待っていたのは、元弟分の呂布!
「貴様!われらの鋭気を挫くとは何事かっ!」
李粛、斬首!
哀れなり・・・だけど、輝いていたぜ・・・演義前半のダメ武将、李粛!
李粛に敬礼!!